
国華黒(染めの店 なかむら)
堀川通りから西へ三筋目、
三条商店街のやや南に店を構える、その名の通りの「染めの店」である。
いかにも京都の町屋らしい出で立ちの店に一歩踏み込むと、
そこはまさしく「うなぎの寝床」。染色は、その奥で 行われている。
「国華黒」では、昔から培われた黒染めの技術を身に付けた伝統工芸師の手で、
色あせ、汚れなどによって着ることができなくなった洋服を染め直し、
再び着ることができるようにして くれる。他店との協力により、色染めもOK。
捨ててしまうにはもったいない、お気に入りの洋服に、新たな命を吹き込んでみませんか?
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―伝統工芸師、早田喜夫さんにお話を伺いました―
廣澤:こんにちは、はじめまして!こちらのお店では、汚れたり色が気に入らなく なったりした洋服の色を染め直してもう一度使えるようにされているそうですが、
この染めという技術は京都に古くからある伝統工芸の一つなのですか?
早田:そうですよ〜。京都は空気と地下水が綺麗で、染色にはもってこいの場所 です。だから古くから染め屋が多く、昔は着物屋と黒染め屋と色染め屋が協力し
て、同じ着物を何回も染め直して着回したものです。昔の人は貧しかったから、 物を無駄にすることが少なかったんですよ〜!
廣澤:京都ならではの伝統工芸なのですね〜。では、今でも染めをされるお店は京都にたくさん残っているのですか?
早田:いえ、後継者不足と染色技術の低下によって、染めの技術を伝える店も職人も少なくなっています・・・。染めをするにはいろいろな機械が必要になりますし、職人には技術だけでなく体で覚えるカンも求められますので、なかなか簡単に始めるわけにもいかないものです。それが伝統工芸の魅力であり、難しさでもあるのですが。
廣澤:では、このお店は京都に残る貴重なお店の一つなのですね!ところで、このお店は黒染めと色染めのどちらをされるのですか?
早田:うちは黒染め専門です。色染めを頼まれた場合は、色染めをしている店にこちらから品物を持って行って染めてもらいます。昔のように、店同士が協力して染めるのですよ〜。
廣澤:いったい、どのようにして色を染めるのですか〜?
早田:染めるときは大きな釜をいくつか使います。地下70メートルから汲み上げている綺麗な地下水を釜に入れて焚き、染料を加えて黒色を煮出し、色がしっかり出たら洋服を入れます。そのまま20分ほどかけて、アク取りをしたり界面活性剤(石鹸のようなもの)を入れて余分な色を取ったりしながら染めていくんです。
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